あなたは美容液を使うとき、規定の分量をしっかりと守って使用していますか?「もったいないからといってほんの少しずつけている」といった、自己流の使い方をしていませんか?自己流のスキンケアはNGです。例えば、規定通り使えば1ヵ月で使い切るものを、2〜3ヵ月持つような使い方では、十分な効果を得ることはできません。本来の効果を得られるよう、規定通りたっぷりと使うようにしましょう。
「美容液=スペシャルケア」というイメージを持っている方もいるかもしれません。そのため、「肌状態が気になるときだけ使用する」「大切な日の前日に使用している」といった使い方をしている人もいるのでは?しかし、美容液は化粧水などと同じように、毎日のスキンケアに取り入れてこそ効果を実感できるアイテムです。美容液を1日つけたからといって肌悩みは改善しませんし、続けないと予防にもなりません。ときどき使ったり、短期間で美容液をコロコロ変えるといった行動は、効果を得ることができません。効果を得るためには、一定期間続けることが大切です。
有用成分が濃縮して配合された美容液は、スキンケアの中でも特別なケアをしてくれるアイテムです。肌に必要な栄養を届けて機能を高め、肌悩みをケアしたり、未来の肌トラブルを予防する役割があります。
ただし、美容液とひと口に言っても、保湿タイプ、美白タイプ、エイジングタイプなどがあり、それぞれに機能が異なるため、自身の悩みに合わせて選ぶといいでしょう。
敏感肌の方は健康な方の肌と比べると、バリア機能が低下して乾燥しやすい傾向があります。敏感肌は水分を補うケアが何より大切になるので、保湿成分がたっぷりと配合されている保湿タイプの美容液を選ぶようにしましょう。おすすめは「セラミド」が配合されたものです。セラミドはもともと私たちの角層(肌の一番上の層)に存在し、角層内の水分の約80%を守っている細胞間脂質の主成分で、肌の保湿とバリア機能に欠かせません。しかし、加齢、紫外線や空気の乾燥などの外的刺激によって、徐々に減少し、50代では20代の約半分まで減少すると言われています。そのため、ただでさえ潤いとバリア力が低下しがちな敏感肌の方は、日頃からセラミド配合の美容液でしっかりとセラミドを補うように心がけましょう。
ほかにも、肌の潤いとバリア機能をより強化するには、角層の表面にある「皮脂膜」と、角層細胞の中にある「天然保湿因子(NMF)」の役割を担う成分もおすすめです。皮脂膜は水分の蒸発を防ぎ、天然保湿因子(NMF)は角層の中で水分を抱え保持する働きがあります。敏感肌の方は、肌にもともと存在する成分や肌本来の機能を高めてくれる成分を補い、肌本来の潤いとバリア力を保ちましょう。
次では「美容液の正しいお手入れ方法」をご紹介していきます。間違ったお手入れを続けていると、肌を傷めてしまうなど美肌づくりの美容液が台無しになるので、この機会に、今一度確認してみてください。
例えば、肌悩みに合わせて、「美白タイプとエイジングケアタイプを使いたい」という方もいるでしょう。しかし、複数の美容液を並行して使うと、十分な効果が発揮されない場合もあります。できる限り、美容液は1つに絞りましょう。どうしても使いたい場合は、油分の少ないテクスチャーから先に使用してください。
美容液にも使用期限があります。いつ購入したかわからないものを、再び使用するのは絶対にやめましょう。使用期限を過ぎたものは使用しないが鉄則です。ただし、一度開封したものは、なるべく早く使い切ることをおすすめします。また、美容液を保存するときは、最後までベストな状態で使えるように、直射日光を避け、暑過ぎず寒過ぎない環境で保存を!
これまで美容液を使っても効果を実感できなかった方は、もしかすると正しい使い方ができていなかったのかもしれません。美容液の効果を最大限に実感するには、「規定の分量をたっぷり使うこと」「毎日使って、ある程度使い続けること」「規定の正しいタイミングでつけること」「正しいお手入れ方法」、この4つを実践することが大切です。この機会に、今一度、お使いの美容液の使用方法を確認して、正しい使い方をしましょう。